AGA(androgenetic alopecia)は男性型脱毛症と言われ、成人男性に現れる脱毛症のことです。額の生え際や頭頂部の髪が薄くなっていきます。遺伝や男性ホルモンの影響、生活環境などが主な原因と考えられています。
AGAは全国で1,260万人、そのうち気にかけている人は800万人、何らかのケアを行ったことのある人は650万人も!薄毛、抜け毛が気になったら早めの対策を!進行性なので出来るだけ早い対策が必要です。
AGAの原因物質の一つにDHT(ジヒドロテストステロン)があります。男性ホルモン、テストステロンに頭皮の毛乳頭内にある悪玉5αリダクターゼという還元酵素が結びつくことによってつくられます。成長期を短くする原因物質と考えられており、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。だんだん細く短い髪の毛が多くなると全体としてうす毛が目立つようになります。
どんな対策があるの?
日本皮膚科学会が発表した効果があると認められたものは、
フィナステリド(飲み薬)と、ミノキシジル(塗り薬)です。
フィナステリドは、前立腺肥大症などの治療に使用されてきた薬ですが、患者の中に毛髪が濃くなるという薬効が現れた事により研究が進められ有効性が明らかになりました。
1998年にフィナステリドを含んだ薬プロペシアを販売されてから、世界60か国以上で使用され、日本でも医薬品としてとして厚生労働省から正式に認可されております。2005年に万有製薬より発売しています。
ミノキシジルは、血管拡張効果のある高血圧の飲み薬として使用されてきました。その副作用によって体の毛が濃くなる「多毛症」が発生し、そこから育毛剤としての研究が進められたという歴史があります。
今では飲み薬だったミノキシジルを、外用薬の育毛剤として利用することが多いです。日本ではこのミノキシジルを含んだ育毛剤として有名なのが大正製薬から発売されている「リアップ」になります。リアップには1%のミノキシジルが含まれており、これが発毛効果を与えています。同様にミノキシジルが5%含んだ「リアップ×5」も発売されています。
AGAは男性ホルモンによる脱毛症ですので、フィナステリド+ミノキシジルは非常に有効な対策方法です。健康的な髪を育てるには定期的な運動を心がけ、メタボリック症候群にならないことも大切です。